1回目:カレーの王様 市ヶ谷店
ざっくりカレーチェーン的な所を攻めてみようと思い、名前的にも気になったこちらのお店に訪問。
うーん、木陰と相まってとてもいい佇まい。
カレー食べに来たな、って感じがする。
入店して一瞬、システムが分からずに戸惑う。
どうやらカウンターで注文して料理を受け取った後、着席する形式みたいだ。
システムも分かり、いざ注文!
ロースカツカレー(910円)を頼み、さて待つかとカウンターの隣に行くと、なんと既にそこには煌々としたロースカツカレーが置かれているではないか!
…早っ!!!
一瞬キング・クリムゾンのスタンド攻撃を受けたのかと錯覚するほどの早さ!!
さくっと食べたいと思っている時に、この早さは本当にありがたい。そのまま流れるようにカウンター席へ。
ザ・カツカレーである。
紛うことなきそのフォルムは、安心感すら覚える。
例えるならば、キャベツ太郎のパッケージが昔と全然変わらない安心感と近いだろうか。(そういえばあれってなんでキャベツ太郎って名前なんだろう)
その安心感に包まれながら、いざ実食。
…美味い!!
中辛を選んだのだが、思ったより辛さは感じない。代わりに、まろやかな甘みが後を引く。ルーはドロドロ系とサラサラ系の中間と言った感じだろうか。ご飯との絡みが丁度良い。
カツも口に運ぶ。これもまた、所謂普遍的カツカレーのカツを踏襲しているような、安定感のある味だ。
ああ、こんな天気のいい日にこんなほっこりするカレーを食べて、なんだか何事にも動じないマイペースな心を取り戻せたように感じる。
帰りに乗る電車の方向を間違えたが、そんな事程度じゃ今の僕の心は揺らせない。というか暫く乗り間違えた事に気づかなかった。
そんな安定感を与えてくれるカレーって、やっぱ素敵だ。
ごちそうさまでした!!
はじめに
僕はカレーが好きだ。
そして僕にとって外食でカレーを食べるという事は、ココイチでカレー食べる事とほぼイコールだった。
僕はココイチが大好きだ。
初めてバイトをしたのもココイチだった。
あの黄色の看板に吸い寄せられるように、僕はバイトをしていながらも度々ココイチに客として訪れた。
メニューを開いて飛び込んでくるトッピングの群れは、いつも僕を悩ませた。
手仕込み系を初めて食べた時、僕はワンランク上も一応頼める年齢、そう、大人になったんだ…と実感させてくれた。
そしてカレーにチーズ…あぁ、パーフェクトだ…
…と、ココイチについての思い出は尽きる事のない僕だが、最近ふと気づいてしまった。
カレー好きを自称しているくせに、他のお店とか全然行ったことないじゃん!!!…と。
…いいのだろうか。
有名カレー店ひしめくこの東京で、それらのカレーを堪能せずに一生を終えるなんて事があっていいのだろうか。
…いや、いい筈がない。
さらに言えば、今月は僕が社会人になって一年を迎えた節目の月でもあった。
昨年度は社会の荒波に飛び込んだ。嵐に揉まれて、僕の心の船は傷だらけで軋んでいる。
ならば、今年度飛び込むのはカレーの荒波だ。
カレーによって僕の心の船はコーティングされ、その傷を埋めてくれる筈だ。
空は快晴だ。よし、出かけよう。
いざ、カレー探求の旅へ!!